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高機能性塗料コラム

 第5回、コロナ等の前処理がいらないプライマーって??

投稿日:2018/6/25



こんにちは。「こんな塗料できないの?」に私たちが答えます。

高機能性塗料設計技術ソリューションパートナーの瓜生です。

 

前回のコラムでは高機能マルチプライマーの有用性についてご紹介しましたが、

今回はその性能と密着性確保技術のポイントについてご説明いたします。

 

3.密着の影響因子

早速ですが、密着性に影響する各種因子について以下の模式図に示しました。

 

 

当社の【高機能マルチプライマー】は、これらの密着性影響因子をコントロールする手法を

複合的に組み込むことで、様々な基材や上塗り機能層に対する幅広い密着性を確保しております。

マルチプライマーのマルチ(multi)とは、数量や種類の多いさま、

いくつかの要素が合わさっているさまを表す言葉です。

今回ご紹介しています製品は、文字通り様々な基材に密着性を有し

且つ様々な上塗り機能層(コーティング剤、接着剤、金属蒸着)との密着性を有すプライマー

であることから【高機能マルチプライマー】と呼んでいます。

 

マルチその①:前処理なしで各種フィルム基材に密着!

  

上記のような代表的な光学フィルムへの密着性が良好です。

上記の基材はそれぞれ性質の異なる基材です。一例として挙げますと耐溶剤が低い基材や高い基材があります。

マルチプライマーのフォーミュレーションとしては最低限の浸透(混相)によって

密着性を得る溶剤種の選定を行い、耐溶剤性の高い基材に対してはSP値の調整やぬれ、

基材との化学結合により密着性を確保することで、

各種未処理フィルムに対し、幅広い密着性を確保しています。

 

マルチその②:各種上塗り機能層(コーティング剤)に密着!

上記のような樹脂系の各種コーティング剤との密着性が良好です。

低分子量~高分子量まで幅広い上塗りコーティング剤を塗装した際、キレイにぬれて、

ハジキを発生させないことが重要です。

従って、上塗りコーティング層との密着には、プライマーの水接触角やオレイン酸接触角など、

プライマー被膜の表面エネルギー調整がポイントとなります。

また、ナノフィラー等を用いて微細な表面粗さ形成による、

上塗りコーティング剤の投錨(アンカー)効果も有効です。

 

マルチその③:各種金属蒸着層にも密着!

上記のような各種金属蒸着の密着性が良好です。

金属蒸着の密着性に関しても前述したプライマーの水接触角やオレイン酸接触角など

プライマーの表面エネルギーの調整が重要です。

金属とぬれの良い官能基は耐水性や耐湿性などの二次密着性の持続には不可欠です。

さらにプライマー上に金属が蒸着される(気化した金属が衝突する)際の

物理的な”くいつき”を考慮した表面粘弾性の調整もポイントになります。

 

以上マルチプライマーの性能と技術ポイントについてご紹介しました。

 

ご紹介しました【高機能マルチプライマー】のカタログはこちらよりダウンロード可能です。

 

また、サンプルのご用命はこちらよりお願いします。

 

当社ではさらに高機能マルチプライマーの応用展開を図ってまいります。

フレキシブルディスプレイやウェアラブル用途を目的としたフィルムへの展開で、

複層コーティングのプライマーとしてフレキシブル性を付与する検討や、

延伸性が必要な加飾成形用の蒸着プライマーなどなど、更に高い目標にもチャレンジしていきます。

プライマーにこんな機能がほしいなどありましたら、我々ソリューションパートナーに是非ご相談ください。

 

次回からは蒸着用塗料についてご紹介していきますので、ご期待ください。

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