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高機能性塗料コラム

◯第45回、カミは薄いほうがいいですよね。

投稿日:2026/5/19

 

  こんにちは「こんな塗料できないの?」に私たちが答えます
高機能性塗料設計技術ソリューションパートナーの遠竹です。
 
 これまで、当コラムでは、紙に機能を付与するコーティング剤として、

インキの保護や艶出しに用いる「光沢OPニス」や、食品パッケージに欠かせない、

耐油性を付与する「耐油コート剤」などを紹介してきました。しかし、紙という素材は、その多孔質な構造ゆえに塗料を「吸い込む」という特性があります。この性質は、印刷や加工において、品質のバラツキや塗料ロスを招く大きな課題となります。そこで今回ご提案するのが、塗ることで吸い込みを抑制できる目止めコーティング剤

「OS-1010(溶剤系)/OW-1153(水系)」です。

 

 一般的に紙へ目止め効果を付与する場合、フィルム(ポリエチレン)をラミネートしたポリラミ紙が使用されます。しかし、「脱プラスチック」への関心が高まる中、見過ごせないのがポリラミ紙の扱いです。優れたバリア性を持つ一方で、紙とフィルムの分離には特殊な工程を要するため、既存のリサイクルインフラにおいては「分別の壁」が立ちはだかっています。近年、剥離しやすい新素材や代替技術の開発も進んでいますが、

資源循環の確立には、まだ多くの課題が残されています。

こうした背景を踏まえ、当社は新たな選択枝として目止めコーティング剤を提案します。


 今回、当社が開発した「OS-1010/OW-1153」は、フィルムラミネートとは異なり、

極めて薄い塗膜で高い目止め効果を発揮します。紙本来の風合いを損なうことなく、機能面だけをプラスします。

さらにフィルムを使用しないため、使用後は古紙として回収・リサイクルが可能。

地球に優しく、企業のSDGsへの取り組みを強力にバックアップします。

さらに「目止め」がしっかり効いていることで、その上に塗布する高価な機能性塗料の塗布量を最小限に抑えることができ、紙製品のコストダウンにもつながります。まさに一石三鳥のソリューションです。

それでは、早速「OS-1010/OW-1153」を使った性能評価を見ていきましょう。


○耐油紙として使用
 まず、最初に食品対応の耐油コーティング剤に使用した場合について解説します。
近年問題視されている有機フッ素化合物(PFAS)の代替として、

当社が開発した非フッ素耐油コーティング剤を目止め剤のあり/なしで塗装します。

どのような結果となるでしょうか。

 未塗装紙と比較すると、耐油コート剤を2回塗ること(合計8g/㎡)で耐油性能は向上しますが、

コストは上昇します。一方、事前に目止め剤を1層薄膜(1g/㎡)で塗装することで、

2回塗装と同等以上の効果が得られることが確認されました。
※耐油コート剤について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご参照ください。
「第43回、環境にやさしく紙に機能をプラス!」

 

○剥離紙として使用
 つぎに、宅配便の伝票などに使われる剥離紙用途での評価結果を御紹介します。

当社が開発した離型コーティング剤 「TOMAX FS-9300L」を塗装し、粘着剤の剥離強度を測定しました。

 未塗装紙に比べ、目止め処理を施した紙は安定した剥離特性を示しました。

ここでも目止め効果の有効性が確認されています。

 いかがでしたでしょうか。ポリラミ紙と比較すると、吸い込み抑制効果はわずかに及びませんが、

未塗装紙と比べれば、その差は歴然です。

 

「紙の風合いは活かしたい、けれどフィルムラミネート並みの性能が欲しい」

そんな課題をお持ちの皆様、当社の開発した目止めコーティング剤で

環境対応とコスト低減を同時に実現しませんか?

※コストについては、構成や膜厚によって変わりますので、気になった方は

ぜひ当社HPまでお問い合わせください。

 

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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